三大備蓄は『食料・水・トイレ』ですが、もしなかったとしても、すぐ命に関わることにはなりません。
しかし、体温が奪われると命に直結します。そこで今回は低体温症についてや、対処方法、保温の備えについてご紹介いたします。
低体温症とは
表面体温
体の表面温度のことをいいます。わきの下で測るなどが当てはまります。
正常体温はだいたい35.5~37.5℃です。35.5℃未満くらいから低体温となります。明確な基準はありません。
深部体温
体の中の体温のことです。体の芯から冷える、の芯の部分ですね。直腸温(おしりに入れて測る)が1番深部体温に近いです。
32~35℃は軽症、28~32℃は中等症、20~28℃は重症と分類され、中等症以上では死亡率が40%になります。
熱中症と同じくらい低体温は怖い
国内では熱中症による死亡と同程度の頻度で凍死が発生しています。75%は屋内で発生しているそうです。
真冬でなくても気温15~19℃といった環境下で起こることもあります。
低体温症になってしまったら
低体温症の症状
- ぼーっとする、うまく話せない、意識がない
- 筋肉が震える
- 呼吸がゆっくりになる
- 手先をうまく使うことができない
- 不整脈
対処方法
- 服が濡れているときには服を脱がす
- 毛布や保温シート、カッパなどで覆う
- カイロやストーブなどで温かくする(皮膚を傷つけないよう注意)
- 温かい飲み物などを口にする(意識がしっかりあるか、きちんと飲み込めるか確認)
- できるだけ早く病院に連れて行く
防災に保温グッズを備えよう
予防が大切ですっ。保温グッズを備えましょう!
保温グッズ
では保温グッズをみてみましょう。
エマージェンシーシート
エマージェンシーは"緊急"という意味です。エマージェンシーブランケットとも呼ばれます。防風・防寒・防水効果があります。
体温低下を防ぐもので、温かくするものではないです。
カッパ
カッパで汗をかいたことがある経験のある方もいらっしゃると思います。雨を防ぐとともに保温効果もあります。
使い捨てカイロ
大体10~14時間の保温時間があります。使用する場所を選ぶと効果的に温めることができます。
首、背中、腰、足首の後ろなど、大きな血管や大きな筋肉があるところがオススメです。
豆炭アンカ
布団にしのばせておくと一晩中ポカポカで眠ることができます。
カセットストーブ
カセットガスで使用できるストーブです。場所を選ばず使用できます。
火気や換気に注意が必要です。
石油(灯油)ストーブ
石油ストーブは場所をとりますが、保温以外にも役立つ機能がいっぱいです。
- 部屋全体が温かくなる
- 明るくライト代わりになる
- お湯を沸かしたり料理ができる
- 加湿できる
全体を温める対流型ストーブは部屋の中央に置くと良いです。
給油タンクは一体型なので、給油の際は灯油缶を持ってくる必要があります。
反射型は、壁を背にして置くと壁が熱くなりません。給油の際はタンクだけ持ち運べます。
大災害ではガス管の破損などがあるため、部屋の換気を十分にしてから使用することが大切です。
寝袋
寝袋は極寒に耐えられる作りになっていますので安心ですね。
アルコール飲料
体の中から温めたり、癒し効果もありますね。飲みすぎると、何かあった時に素早く動けない・脱水を起こすなどが考えられますのでほどほどに。
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まとめ
- 防災に保温グッズは必須です
- 保温グッズあれこれをご紹介しています