ナースという仕事がら、これまで多くの方をお見送りしてきた経験上、なんとなく『その時』がそろそろだな、とわかるものです。
ただ、私の場合、仕事以外に出会った方の事前のお知らせを感じたことがあるんですね。
そんな不思議体験についてちょっと綴ってみたいと思います。
最初はわからなかった
2020年11月。マインドフルネス瞑想を始めて3か月目のお話。私はその頃、人の光やらが見えるようになり、不思議でつきつめたくて、いろんな人を視ていました。
そんな時にお知り合いになったある方の光も視てみようって、ふと思ったんです。
視る、と言っても、瞑想中相手のことを想像する、という感じなのですが、私の場合それで色や形なども視える感じなんです。
その方はとても明るく笑顔もチャーミングでしたので、さぞかし明るい色だろうな、と想像していたのですが、視た時に私はゾゾゾっとしてしまいました。
下の方から黒い手がたくさん視えたからです。そしてこう思いました。『人の相談をたくさん受ける人は、救いの手を伸ばす人も多いんだなぁ』と。
それからおよそ1か月
それから1か月ほど経った2020年大晦日。その方の訃報を聞きました。突然の事故によるものでした。
とても元気でいらっしゃったので、正に寝耳に水で、大変なショックと悲しみでした。
そして、同時にこう思いました。『あの黒い手はお迎えだったのか』と。
どこにも誰にも聞きませんが、これは私の直感でしかありません。同じような経験をした方がいたら聞いてみたいです。
2人目
それから2カ月ほど経った頃。その方には持病があられ、余命いくばくもないことは知っていました。
ただ、一度もお会いしたことはなく、病状についても詳しくは知りませんでした。
その方の光を視ていたある日のこと。また、あの黒い手が視えたのです。
今度もまったく同じ手でしたので、私は『お迎えがきた』と感じました。それからしばらくして、鬼籍に入ったとお聞きしました。
3人目
その方にお会いしたのは2021年2月で、お会いするのは2回目でした。その時は元気でらっしゃったので、ご病気があることは全く知りませんでした。
それから3カ月たったある日のこと。散歩をしていたら、急にその方に介護保険を頼まないといけない気がしました。
何か気になり、知り合いの方に連絡してみると、ちょっと前に入院したと聞きました。瞑想し光を視てみましたら、今度は天の方から眩しい光が差していました。
それまで、黒い手しか見たことがなかったですが、その光を視た時にあまりにも美しく強い光でしたので、これまた直感で『お迎えがきた』と思いました。
魂さんと話をする
嘘みたいな本当の話、その頃私はなんだか変な頭になったのか、龍神さんと話をしていたので、じゃあ人の魂さんとも話せるかもと思い、魂さんと話をしてみました。
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ピンクの龍神さんと話してみた。
すると『逝くか逝くまいか迷っている。流れに任せよう』と言われました。
逝ったら身軽になって楽しそうだが、今は回りの方に配慮している、というようなニュアンスでした。
ほんとかよ、って自分にツッコミたくなりますけど。
その後しばらくしてその方は旅立たれました。
それから
この3人の方の件を通して思ったのは、事前にわかっていても人間には生死についての決定権はなく、どうしようもないことだ、ということです。
そして視ることに対して私の中では意味がなく、むしろ視ない方が自分のためでもある、という結論に至りました。
現実のその人の今をあるがまま受け入れる方が大切だと思い、視ることはやめました。
そして、もう1つ。旅立たれた方の魂さんは、3人ともとても明るく、身軽になって嬉しいと感じています。
旅立たれた方としては、会えない寂しさや悲しい感情を持ってしまいがちですが、相手はそうじゃないんだな、ということを感じています。
受け入れる、ということは時間も要りますし、苦しいかもしれませんが、執着を手離してあげた方が、故人にとっては嬉しいようです。