防災・減災 在宅避難・避難所

要支援者と避難するための搬送グッズのご紹介。

災害時の要支援者避難。搬送手段からお悩みの方も多いのではないでしょうか。

要支援者は高齢者、赤ちゃん、障がいや病のある方などさまざま。そんな方のために、避難を楽にする搬送グッズをまとめてご紹介したいと思います。

おんぶ・抱っこ

おんぶや抱っこは身近にできる搬送手段ですね。

利点

  • 階段や悪路を車椅子ほど気にしなくてもよい
  • コミュニケーションがとりやすい
  • 密着して安心や温かさがある

気になる点

  • 背負う方背負われる方両方とも体力がいる
  • 長時間の移動は大変
  • 介助者が転倒すると一緒に転ぶ
  • 歩くスピードが遅くなる

おんぶひも

おんぶひもを使うと、背負う方、背負われる方の両方がお互い楽に移動できます。

対象身長/大人用:130~180cm ・子供用:90~130cm  体重/大人用:80kgまで・子供用:20kgまで 洗濯方法:手洗い 難燃・防水

耐荷重:100kg 災害時の人命救助のために開発されたおんぶひも★要援護者と支援者の安全安心を考えたユニバーサルデザイン

抱っこひも

抱っこひもも同じく、抱える方、抱えられる方ともに楽に移動できます。

安全・安心・楽

便利なグッズでも、普段から使い慣れていないといざという時には使えませんね。

災害時こそ、安全・安心・楽を心がけてスムースな避難行動につなげたいものです。

抱っこおんぶの専門家

抱っこおんぶは奥が深いんです。抱き方1つで見違えるほど軽くなるし、安心感も変わります。そんな抱っこおんぶの専門家という方がいらっしゃいます。

その方は、ママ+防災士の目線で抱っこやベビーダンス、防災講座など精力的に活動されています。

私も参加しましたが、と~ってもわかりやすくて楽しい講座でした♪オンライン講座もありますので興味のある方はコチラ👇

ホームページ:抱っこでぎゅhttps://baby-dance.info/

車椅子

車椅子の種類

  • 自分で運転するのがメインの自走式
  • 介助がメインの手押し型
  • リクライニングタイプ
  • 競技用、電動、体の大きさに合わせるモジュールタイプ

選び方

避難経路や避難方法などにより選択すると良さそうです。

  • 介助者目線なら1番軽くてコンパクトな手押し型
  • 長距離・長時間が予想されるなら体位調整可能なリクライニングタイプ
  • 段差やデコボコ道に強い悪路用車椅子(ミキESTシリーズ)や階段昇降ができる電動タイプ

けん引式車椅子補助装置JINRIKI

JINRIKIは、車椅子用の着脱式緊急避難装置で、「人力車」のように前輪を「浮かせて引く」ことで坂道、段差や積雪・砂利道・ぬかるみなどでスムーズな移動を可能にします。

  • 市販のほとんどの車いすに装着が可能。工具不要
  • 一台の車いすを複数で介助が可能
  • 車いす利用者だけでなく、素早い移動が困難な方 の緊急避難時に
  • 付属のフックを使えば両手が使える

寝たきりの方の搬送

ご自身で動けない方用のための搬送グッズがあります。

介護担架

コチラは1人でも複数人でも抱えられる介護用担架。「移乗」や「起き上がり」「寝返り」にも活用できます。

避難搬送用シート

普段からマットレスとベッドの間に敷いて、緊急時は掛け布団ごと固定し床や階段を滑らせて避難搬送できるシートです。

養生クッション+布団

避難搬送シートのようにして、養生クッションや厚めの布団、毛布などでも代用できます。その場合は、固定やクッション性など安全に留意が必要です。

実はこれ、赤十字救護法でも紹介されている搬送方法なんです。

個別避難計画

ここで、行政の取り組みについてもご紹介したいと思います。

個別避難計画とは

個別避難計画とは、高齢者や障がいのある方々など「避難行動要支援者」一人一人について、避難を支援する人や避難場所、避難経路を事前にまとめておくものです。

2021年災害対策基本法の改正により、市町村の努力義務となりました。

個別避難計画の進捗状況

策定が終わっている市町村はおよそ1割と言われています。今後も少子高齢化が進むことが予想されますので、高いハードルのように思います。

自助・共助も大切

大災害発生後72時間は行政支援はうまく稼働しないと言われています。みんなが被災者ですので混乱は容易に想像できますね。

行政の避難計画があったとしても、それ通りに行かないことも想像がつきます。まずは自分で自分の避難計画を立ててみることも大切ですね。

福祉避難所

要支援の方に推奨されている福祉避難所をご存じでしょうか。お住まいの地域のどこにあるのか知っておくと安心です。

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在宅避難

避難所では厳しい生活になります。特に災害弱者(高齢者、障がい者、妊婦さんなど)ほど大変です。在宅避難の備えがあれば安心が増します。

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まとめ

  • 要支援者と避難するための搬送グッズのご紹介
  • 車椅子の種類やけん引式車椅子補助装置、介護担架や搬送シートなど
  • 行政の個別避難計画、自分で考える避難計画について

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