噴火の前兆や備え、噴火した時の避難行動についてご紹介しています。
噴火への備え
噴火の前兆を知っておく
前兆のない噴火もありますが、前兆を知っておくと心づもりに役立ちます。
- 地震を1日に何度も感じる
- 地鳴りがする
- 井戸水・温泉の水位や温度がいつもと違う
- 新しい噴気・地温の上昇・地割れ
- 草木の立ち枯れ
避難情報を知っておく
予想被害区域
ハザードマップには、噴石・火砕流・熱風到達区域などが記載されています。避難場所や避難経路も確認しましょう。
退避壕(たいひごう)
退避壕(ごう)は、噴火に伴う噴出物から身を守るためのシェルターです。物置型、トンネル型などがあります。
噴火警報・警戒情報
気象庁の発表する噴火警報・噴火警戒レベルについて知っておくと安心です。
事前の避難が有効
噴火は事前に避難することが有効です。何かいつもと違う、おかしいと感じたら躊躇せずに避難しましょう。
避難三原則
- 想定にとらわれない
- 状況下において最善を尽くす
- 率先避難者になる
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桜島大正噴火に学ぶ。住民の命を守る行動と教訓。
噴火したらどうする?
主な火山現象
- 大きな噴石が飛んでくる
- 火砕流
- 融雪型火山泥流
- 溶岩流
- 火山灰・火山ガス
噴火したらどうするか
頭を守る
噴石の平均的到達距離は約2km以上、最大で約5km以上とされ、1783年の浅間山噴火では約11km先まで飛んだようです。
桜島では1986年に火口から約3km離れた温泉ホテルに直径約2mもの大きな噴石が落下して負傷者が出ています。
停電・断水などに備える
宝永大噴火では、約7億立方メートル、東京ドーム560杯分もの灰が降りました。桜島大正噴火ではそれ以上です。
降灰や軽石などにより、道路、空路、航路、鉄道は止まり、重みで建物が壊れることもあります。停電、通信障害、断水など、復旧まで時間がかかります。
食料・電気・トイレなど防災の備えがあると安心ですね。
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【停電対策】簡単手軽ポータブル電源のススメ
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【断水対策】トイレを備えよう
火山灰を吸い込まない
火山灰はとても小さく肺まで入ります。肺や心臓に病気のある方は特に注意しましょう。大気中に数か月滞留することもあります。
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災害で起こしやすい病気と予防方法
予防には防塵マスクが有効です。コロナ対策にもなります。
目を守る
火山灰は小さなガラスのような鉱石で、目に入ると結構痛いです。コンタクトは外してメガネにしましょう。
かゆみや目やになど結膜炎にも注意です。ゴーグルはオススメです。コロナ対策にもなります。
ガラス飛散予防
噴火による衝撃波によってガラスが割れることがあります。ガラス飛散防止フィルムは地震の備えにもなるのでオススメです。
皮膚を守る
火山灰で皮膚が炎症をおこすことがあります。
事故に注意
鹿児島で『ドカ灰』と言われている大量の降灰でも、空は真っ暗になります。視界不良に加え、とてもすべりやすくなるので車の運転など注意が必要です。
排水溝には流さない
灰はサラサラしていますが、雨が降ったりして濡れると、非常に重たくなります。排水溝に流すと詰まるため、袋にかき集めるのが鉄則です。
車に積もったら
火山灰は小さなガラスのようなもの。車に灰が積もった状態でワイパーしたり強く拭いたりすると傷がつきます。
ブロワーなど空気で飛ばす、モップ・毛ばたきなどで優しくはらう、高圧洗浄で流すなどがオススメです。
まとめ
- 噴火の前兆や避難情報を知っておくと役立ちます
- 異常を感じたら躊躇せずに避難しましょう
- 噴火への備え、噴火した時の避難行動についてご紹介しています