巨大地震では火災がおこるとご存じでしょうか。落下物だけではなく火からも身を守ることが大切なんですね。
防災ヘルメットと合わせて防炎対策についても知っておくと、さらに安心を備えることができそうです。
ということで、防災ヘルメットと防炎グッズについて調べてみたいと思います。
地震と火災はセット
大震災と火災
1995年の阪神淡路大震災、2011年の東日本大震災、いずれも火災発生件数はおよそ300件と言われています。
火災旋風
大規模な地震での火災では、炎をともなう猛烈なつむじ風が起きます。これを火災旋風(せんぷう)と言います。
この旋風は、人やモノを吹き飛ばしたり、急速に延焼させたりするやっかいなものです。おそろしい。。
巻き込まれないためには早めの避難が大切ですね。500m先に煙が2本立ったら逃げる目安なのだとか。
-
地震と火事はセット。火災の備えは大丈夫?
住宅地は特に気をつけたい
関東大震災では火災旋風がおこりました。自宅周囲が木造住宅密集地なら火災の備えをしておきたいですね。
ヘルメットを選ぶポイント
労・検ラベルのあるもの
厚生労働省が定めるヘルメットの安全基準『保護帽の規格』に適合したものには『労・検』ラベルがついています。
これは作業用ヘルメットの規格で防災用のためではないようですが、性能の目安になりますね。
飛来・落下物+墜落時保護用
保護帽の規格には、「飛来・落下物用」「墜落時保護用」「電気用」と3種類あります。
墜落時保護用の規格があると転倒した時に倍以上の衝撃軽減効果があるのだとか。高齢の方に良さそうですね。
参考ページ:マイナビおすすめナビhttps://osusume.mynavi.jp/articles/3013/
材質
耐熱性・耐候性のあるFRP樹脂
繊維と樹脂を組み合わせたFRP樹脂は、耐食性・耐水性・耐候性にすぐれています。
熱によって硬くなる性質があり、耐熱温度は150~180℃。耐用年数5年。
耐衝撃性のABS樹脂製
リーズナブルで耐衝撃性にすぐれています。耐用年数3年。耐熱温度70~100℃。
耐衝撃性・熱にも強いPC樹脂
PC(ポリカーボネート)樹脂の耐衝撃性はABS樹脂製の5倍。耐熱温度は120~130℃で、耐電性もあるようです。
耐用年数3年。
耐電性、軽量、強度の強いPP製
PP(ポリプロピレン樹脂)は、耐電性、耐薬品性があり、非常に軽量で機械的強度にも優れています。
収納
これはまず思いますよね。必要とはいえど場所を結構とったり、ずっと見えたりすると負担です。
こちらはPP(ポリプロプレン)製です。飛来落下物検定合格。ヘッドバンドあり。
子供用もあります。
耐用年数
素材が劣化していざという時に使えないと困りますね。6年経過したヘルメットは交換を推奨されています。
フィット感
あごひもは太くて長さ調整ができるもの、ヘッドバンド(後頭部で調整するバンド)があるものが良いそうです。
初めてヘルメットをかぶった時にはグラグラしていた覚えがあり、自分に合わせておくことがとても大切だと思いました。
しころつき
しころとは、消防士さんがかぶるヘルメットについている防炎布のことです。
髪の毛は長くて火もつきやすいので、しころがついていると安心です。
コチラはPP製、飛来・落下物用で、収納もできしころつき。
防炎カバーだけも販売していました。
防災ずきんもイイ
ヘルメットは普段あまり使用しないので慣れる必要がありますが、防災頭巾なら手軽で広範囲に守られますね。
火の粉から身を守る
消防士さん用のヘルメットはFRP製でしころつき。防災ヘルメットでそのどちらも満たすものは、私の探す限りではありませんでした。
一番耐熱性が高いFRP製は180℃、一番低い耐熱性はABS製で70℃~100℃。
考えてみると、そもそもそんな熱いところには行かないですよね(笑) その前に逃げるはず。
ただ、火の粉はかぶるリスクがあるかな。。。ということで、次に防炎について調べてみました。
火の粉から身を守る
火の粉に注意するなら服やらもキケンじゃない?と、ふと思ってしまいました(笑) するとこんなものを発見。
ベビー用もありました。
ヘルメット+防炎ポンチョ
ということで、火の粉を防ぎ頭も守る、となれば、防炎ポンチョ+ヘルメットが最強かも。。
ポンチョを着てリッュクを背負う、ヘルメットをかぶる練習が必要そうですね。
一番なのはすぐ逃げること
結局のところ、何も落ちてこないところにいればヘルメットもいらないし、火がたたないうちに逃げていれば火の粉の心配もいらないわけですよね(笑)
自分なりの防災を考えることがまずは大切ですねっ。
-
自宅でできる地震対策のご紹介。家の安全は安心を備えられます。
-
災害から身を守る意識の備え『稲むらの火』に学ぶ
まとめ
- 地震と火災はセット。防災ヘルメットと防炎グッズを調べてみました
- モノが落ちてこないようにする、火が立たないうちに逃げるなどの備えも大切