防災・減災 在宅避難・避難所

避難所に行かないという選択肢。メリットがたくさんありますよ♪

災害時やむなく避難所を利用せざるをえない場合は別として、事前に『避難所に行かない』という選択肢があると備えの視点も広がります。

避難所に行かないメリットもたくさんありますヨ♪避難所の現状と問題点、備えなどについてまとめています。

避難所の現状

自治体によりさまざま

避難所整備は自治体主導でされているため、テントやベッドの確保がされているところ、整備されていないところと格差があります。

1995年の阪神淡路大震災から25年が経過した今でも雑魚寝を見ますね。雑魚寝は先進国のうち日本だけです。

避難所1
<神戸市広報課発行「震災10年~神戸の記録~」より>(Copyright:神戸市)
https://www.city.kobe.lg.jp/a44881/bosai/disaster/earthquake01/earthquake03/22_hinanjo/22_06.html

避難所の数<避難所に頼る人

大災害では避難所に入れず人があふれるということが繰り返されています。

福祉避難所も不足している

要支援者に推奨されている福祉避難所も不足しています。

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避難所を支える人も不足

公助・行政の負担が大きくなっています。みんなが被災者ですので、思いやりをもって助け合うことが大切ですね。

国が主導して防災を進めるイタリアでは、自分の職業を活かして災害支援を行う一般市民が多くいます。

災害時の対応訓練を受けて登録されているので安心ですし、有償なので手伝う人の権利も守られています。

災害関連死が多い

災害関連死とは、生き残ったあとに負傷の悪化や避難生活等の身体的負担による疾病で亡くなることをいいます。

日本の避難所生活では、雑魚寝に薄い毛布、パンなどの炭水化物に偏る食事、トイレ設置は整うまでに数日~週単位。

災害関連死は避難所生活の質を表しているとも言えます。

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一方イタリアではベッド、温かい食事、トイレ、家族ごとのテントなどが災害発生から48時間以内に提供されます。法律で定められているのです。

災害支援システムも構築され、被災者やボランティアの健康管理なども十分配慮されています。

イタリアの災害テント
応急処置のできるテント

避難所でのトラブル

トラブルはあまり知られていない

避難所のトラブル。私自身もあまり直視したくない、というのが本音です。

性暴力

間仕切りのない避難所、トイレなど。書いていてとても嫌な気持ちになりますが、知っていることは防御力となりますね。

驚いたのは、そういった行為に対して多くの方が見て見ぬふりをされたということ。団体生活では輪を乱すことに抵抗があるからだとか。悲しすぎます。。

略奪行為やクレクレさん

外国のニュースではよく見かけますが、日本ではあまり取り沙汰されてませんよね。けれど、取り上げられていないだけで、ないわけではないんですね。

盗みのほか、人の備蓄をねだるクレクレさんも。

要支援者が支援されない

避難所では支援の必要な障がいのある方や高齢者、妊婦さんなど、弱者ほどつらい思いをされています。

受け入れを断られることもあります。

ペットのトラブル

『人の飲み物もないのに犬に水を飲ませるのか』というニュースがありました。犬と人の命に違いはあるのかと個人的には聞きたくなります。

ただ、動物アレルギーや鳴き声、トイレの問題などもあり、人と同じ空間ですごすのはむずかしいですね。

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支援者とのトラブル

ボランティアが食材のストックを勝手に使う、相談役が個人情報を拡散するなど、被災地の方に逆に迷惑をかけてしまうことも。本末転倒ですね。

参考サイト:『避難所での「性暴力」を防ぐ。災害時に起きた“人”のトラブルと対策』|みんなのBCP

https://bcp-manual.com/emergency/shelter-trouble/

避難所に行かないメリット

自分らしくいられる

避難所のトラブルに巻き込まれず、自分のペースで自分らしく生活できます。

必要な方が避難所を使える

避難所を利用しない人が増えれば、必要な方が安心して利用できます。

モノが行き渡る

自分で備える人が増えれば、必要な方に必要なモノが必要な量で行き渡りやすくなります。

トラブルが減る

満たされていれば、盗みやケンカなどのトラブルも減ります。

健康管理ができる

避難所では集団感染や、睡眠障害、精神的ストレスなどが重なり体調を崩しやすくなります。

在宅避難や車中泊、テント泊ではそのリスクが減ります。

ペットと一緒にいられる

ペットも大切な家族です。

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支え合いができる

自分に余裕のある人が増えると、助け合う方も増えると私は信じています。

避難所に頼らないための備え

家の安全性を知っておく

家の安全性を知っておくと、在宅避難でいいのか、テント泊か車中泊かなどの選択ができます。

家の中を安全にしておく

阪神淡路大震災死因の8割は、家屋の倒壊や家具の落下物などが原因です。まずは自分の身を守る備えが大切です。

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家の回りの安全性を知っておく

地震と火事はセット。住宅地であれば火災旋風(せんぷう)に注意が必要です。津波の危険性が高い地域も率先避難が大切です。

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避難経路

避難経路も頭に入れておくとスムースです。家族で避難場所などを決めておくのも大切ですね。

逃げる際のヘルメットや防炎グッズがあると尚安心です。

火災旋風は猛烈な炎と風で延焼スピードが早いのが特徴です。逃げる目安は500m先に煙が2本立った時です。

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緊急持ち出し

いくら備蓄していても持ち出せるのは3日分程度。まずは命を3日間守る防災セットの備えをしておくと安心です。

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在宅避難の備え

長期避難に備えておくと安心です。車や倉庫など、分散して備えておくと尚安心です。

在宅避難は日常の延長と考え、普段から多めにストックするクセをつけておくと安心です。

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自分が助ける人になろう

自分に余裕があるのなら、率先して助け合いましょう。

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まとめ

  • 避難所の現状と問題点をまとめました
  • 避難所に行かないメリットを知っておくと備えの視点も広がりますヨ♪
  • 避難所に頼らないための備えのご紹介でした

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